*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



ゆっくりと唇を重ねて、奥深くまで舌を入れてくる。

チョコより甘い……大好きな人とのキス。



「……も、ダメ」


腕がソファーから落ちると、柔らかな毛並みの感触が指先に当たる。


ん?


下をのぞくと、いつの間にかスノーが寝室からリビングにやって来て、ソファーの下に座り込んでいた。


「起きたの? ご飯食べる?」


返事をするように、スノーは元気よく鳴いた。かわいい。


甘い雰囲気はスノーに壊されて、和人はスノーを抱き上げて呟く。


「邪魔するなよ……」


ふふ。和人もかわいい。大好きな二人と一緒に過ごせて、幸せ。


スノーのお茶碗に缶詰めを出してあげると、喜んで食べてくれた。


「キャットフードより、缶詰めのほうが食べっぷりいいよね。やっぱり美味しいのかな?」

「……食べないでよ」

「食べないよ!!」


キャットフードはかじってみたけど、さすがに缶詰めは食べようとは思わないし。


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