*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「ベッドが空いたから、あっちで寝よう」
そう言って、私の手を取ると、寝室の扉をパタンと閉じた。
「寝るだけ?」
「中途半端のままでサクラがよければ」
「べ、別に私はっ!」
「嘘だよ。俺がよくない」
クスクス笑ってイジワルなキスをする和人。
聞かなくても分かっていたけどね。スノーが入って来れないように、扉を閉じる時はいつも甘い時間。
寝不足で、2日遅れでも、サイコーに幸せなバレンタインだった。
メガネ和人と、やきもち和人を見れたから。
私以外のチョコを口にしなかったことも、嬉しかった。義理でもやきもち焼いちゃうもん。
また優しいキスをしてくれて、クスリと笑って、二人同時に同じ言葉を言った。
「「甘いね……」」