*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



私は身をのりだして、真央の読んでいる雑誌を見る。


「どんなバイト探してるの?」

「配りものは? 新商品を路上で配るだけ!」

「え〜。どうせならかわいい制服のとこがいい!」


カフェとか、ケーキ屋さんとか。そして和人が遊びに来てくれて。オーダーを私が聞きに行くの。


“かわいいね。その制服、似合ってるよ”


なーんて、言われたらどうしよう!!!? キュン死にしちゃうよ!!!!


「……何にやけてんの? キモいよ」

「えへ。なんでもない。でも、出会いのあるバイトがいいなら、男の子も働いてそうな仕事がいいんじゃない?」

「そっか、そうだよね。難しいな」


彼氏がいる私的には、あまり男の子がいるところで、バイトはしたくないけど。


いらぬ心配なんだけどね。私って一度も告られたことないし、モテないから。


なんで和人は私のことを好きになってくれたんだろ? 不思議だし、疑問だ。



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