*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
放課後。真央と例のカフェにやって来た。
ヨーロッパ風の外観のお店はとてもオシャレ。中に入ると、コーヒーの香りがして、至るところにイチゴの雑貨が置いてある。
「かわいい!!」
一人ではしゃいでいると、女の店員さんが声をかけてくる。
「店長の中井です。中にどうぞ」
え?
「こっちが休憩室で裏口はこっち。タイムカードを押してここで着替えてね!」
ちょ、ちょっと……?
「真央ちゃんにサクラちゃんだっけ? 二人とも制服のサイズはMで大丈夫?」
「はい!」
元気よく返事をする真央の腕を、ガシッと掴む。
ちょっと待ってよ!! もうバイト決定で話が進んでるんだけど。今日は、見学だけなんじゃないの!?
「気に入ったでしょ? 早く決めなきゃ、他の子に取られちゃうじゃん」
「でもっ」
「あの人、結構タイプ。お願い、サクラ!!」
タイプ? 目線を厨房に向けると、ビシッと制服を着て、てきぱき動き回る長身の男の人。