*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
腕を振り払って、走ってスノーを抱っこ。
「殴ったらスノーがひっかくからね!」
スノーの腕を握って、爪を出させようとするけど全然出さないし。私のピンチなんだから爪立ててよー!!
「スノー、ご飯だよ」
は?
カラカラとお茶碗にキャットフードが出される音が聞こえてくると、スノーはバタバタと私の腕の中で暴れて、簡単に和人のもとへ走っていく。
薄情!! 私より、ご飯のほうが大事なの!? じりじりと近づいてくる和人は、全然笑ってない。
「抵抗しないほうが、痛くないよ?」
「ヤダヤダヤダ!!」
ギュッと和人に抱きついて、泣きついた。
「ごめんなさい〜」
和人はそんな私を見て、口を手で覆うと……。
「ふっ……」
吹き出した。また、からかわれた!?