*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「いくつなの?」
「16! 高1です」
歳……和人さんにばれた! 私はドキドキしながら和人さんの顔を見る。和人さんは表情ひとつ変えてない。
「和人、若い子と交流あるんだ。7つも下の子に手出したら犯罪じゃん」
…………犯罪?
「分かってるよ。そんなんじゃないし」
プッと吹き出して、淡々と松下さんと会話を交わす和人さん。
……分かってるって? そんなんじゃないってどういう意味?
「じゃあね。気をつけて帰るんだよ」
「……うん」
背を向けた和人さんの後ろ姿を見つめたまま、その場に立ち尽くす私。
7つ下……23歳。
和人さんの歳を知ったと同時に、私に対する気持ちまで知ってしまって。
浮上不可能。深い深い闇まで気分は落ちていった。