*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「いくつなの?」

「16! 高1です」


歳……和人さんにばれた! 私はドキドキしながら和人さんの顔を見る。和人さんは表情ひとつ変えてない。


「和人、若い子と交流あるんだ。7つも下の子に手出したら犯罪じゃん」


…………犯罪?


「分かってるよ。そんなんじゃないし」


プッと吹き出して、淡々と松下さんと会話を交わす和人さん。

……分かってるって? そんなんじゃないってどういう意味?


「じゃあね。気をつけて帰るんだよ」

「……うん」


背を向けた和人さんの後ろ姿を見つめたまま、その場に立ち尽くす私。


7つ下……23歳。


和人さんの歳を知ったと同時に、私に対する気持ちまで知ってしまって。


浮上不可能。深い深い闇まで気分は落ちていった。


< 14 / 472 >

この作品をシェア

pagetop