*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「サクラちゃん、どうしたの?」

「いえ、なんでも……」


私の妙な動きに中井さんは首をかしげる。だけど、今はまわりの目を気にしてる場合じゃないの。


あの二人、ランチタイムにしては遅くない!?


休憩かな? 二人きりでカフェでお茶? こんなオシャレな店に来ないで、ファミレスのドリンクバーにでも連れて行けばいいのに!!


イライラとやきもちを焼く私。家の和人とは大違い。落ち着いた大人の雰囲気出しやがって。私といる時みたいにゲラゲラ笑えばいいのに。


あえて、和人には気付いてないフリをして、テーブルにメニュー表を持っていく。


「ご注文はお決まりでしょうか」


私の声に反応して、顔を上げる和人。驚くかと思いきや……。


「まだメニュー表も見てないんですけど?」


カッチーン!!!!
普通すぎるリアクション!!



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