*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



早速、バイト終わりに一人で和人のマンションにやって来た。


一人で和人の部屋に入るのは初めて。ドキドキする……。


相変わらず整理整頓された綺麗な部屋を見回す。


「なんか新鮮。スノーはどこかな?」


寝室に行こうとしたら、トコトコと四本足で床を歩く足音がお風呂場から聞こえてくる。


「スノー! サクラだよ!」


暑くて、ひんやりした場所にいたのかな。私の声を聞いて、鳴きながら駆け寄って来たスノーをギュッと抱っこした。


「これからはたくさん遊んであげるからね!」


ずっとスノーとくっついて過ごした。本当は和人の帰りを待っていたかったけど、夕方にはきちんと帰った。お手紙をたくさん残して。



< 159 / 472 >

この作品をシェア

pagetop