*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「俺に会う時だけ、そんな化粧してるの?」

「え?」

「服も……高校生らしい格好をしたほうがいい」


何それ……私は、少しでもあなたに近付きたくて頑張ってるのに。


あの日、私から手を握ったあの時から、私の気持ちなんて気付いてるでしょ?


それなのに……突き放すようなこと言わないでよ。


「……似合わない?」

「うん。制服を着てる時のサクラのほうが、サクラらしい」


とどめを刺されたような言葉を言われて、涙がこみあげてくる。


視界がジワジワとぼやける。



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