*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
真夏の朝は少しだけ涼しくて気持ちいい。
蝉の鳴き声はしてるけど、うっとおしくない。そう感じるのはきっと今、私が和人のマンションに向かってるからかな。
マンションに着いて、合鍵をバックから取り出した瞬間、自動ドアが開く。
あ、今のうちに入ろう。そう思って顔をあげると、見覚えのある女の人が出てきた。
「木下……さん?」
「あっ……」
一度しかカフェで会ったことないけど、確かに彼女だった。