*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
自動販売機の横に置かれたベンチに座って、呆然としていた。
和人はすぐ上にいるのに、怖くて行けない。
嘘……つかれたら……。
木下さんが言っていたことが本当だったら、怖い……。
その時、バックの中の携帯が鳴り響く。
和人からだった。
「……はい」
『サクラ、今どこ?』
「……マンションの前。今、着いた」
『分かった。開けるね』
電話を切ると、開かれた自動ドアを通る私。エレベーターに乗りながら、ドキドキしていた。
夏なのに、体が震える。
ねぇ、和人。嘘つかないで……私には本当のことを話してくれるよね?