*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
合鍵を使って、扉を開けると、和人はスノーを膝にのせてソファーに腰かけていた。
「おはよう。いつもより遅かったね」
「ごめん……」
そのまま和人の隣に座って、スノーを撫でる。
いつもと変わらない和人。私は意を決して、口を開く。
「誰か来てた?」
「来てないよ。なんで?」
うわ……なんで?
「下で……木下さんに会った。なんで嘘つくの?」
キスは嘘でも、ここに泊まったことは確実なのに……。
なんで平気な顔して、嘘がつけるの? 和人は考え込むと、ため息をついた。
「……なんか言ってた?」
「私は和人に聞いてるんだよ!」
私の怒鳴り声にスノーは驚いて、窓際の方へと逃げていった。