*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
強く目を閉じて、唇を押し付けたキス。いくら経験がないからって、あまりにも稚拙なキスで泣けてくる……。
緊張から震える体。そのままゆっくりと和人さんから体を離そうとした瞬間……。
「……っ!」
頭に手を添えられて、引き戻される体。再び、唇が重って私からしたキスとは比べ物にならない大人のキスをしてくれた。
部屋に響くキスを重ねる音。ドキドキして、心臓が壊れちゃいそう……。
固まったまま、されるがまま……。背中にまわされた腕がなければ、私は後ろに倒れているかもしれない。それくらい和人さんに体のすべてを委ねていた。
感じていた熱が私からゆっくりと、離れる。息を吐きながら、そのまま和人さんの胸板に顔を預けた。