*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
濡れた状態を誰にも見られたくなくて、急いで休憩室に向かった。
「まずは着替えて……」
あ。
真っ黒になった制服を見て思い出した。ポケットに入れておいた和人からの手紙。
慌てて取り出したけどペーパーナプキンだったから、水分をたくさん吸っていて、文字は読めなかった。
「……なんて……書いてあったんだろ?」
ごめん。ごめんね、和人。
最初に読んでれば、よかったね。
ずっと我慢していた涙がナプキンに落ちて、また染み込んでいく。
逆に読めなくてよかったのかも。別れるって決めたんだから……。和人からの手紙を読んだらきっと揺れてた。
だからこれでよかったんだ。