*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
リョウくんと二人きりの空間。私はドキドキしながら口を開いた。
「昨日はごめんね。たくさん手伝ってくれたのに、変なところ見せちゃって」
「いや、俺も、あんなタイミングで言ってごめん。言うつもりなんてなかったんだけど」
「それでさ、そのことなんだけど……」
きちんと言わなきゃダメだ。あんな失礼な断り方じゃなくて。
「分かってるよ。昨日の告白は聞かなかったことにしてくれ」
「え?」
「今までどおり普通に接してほしいというか……。こんな状況を狙って、美山のこと口説こうなんて思ってないから」
リョウくんはそれだけ言うと、休憩室から出ていった。
言いにくいことを言わせる前に、あんなこと言ってくれるとかなり救われる。
リョウくんだって勇気を出して言ってくれたはずなのに。
ごめんね……。