*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
拭っても拭っても溢れ出る涙。悲しくて切ない……。もう和人さんに会えなくなるなんて、信じられない。
「スノーはもう大切な家族だからダメ」
そう言って、私の腕からスノーは取り上げられた。
「スノーに会いたいなら、高校を卒業してからおいで。彼氏と一緒に来てもいいから」
「バカ……!」
わざと突き放す言葉を言ってるって、分かっていても傷つく。ひどすぎるよ……。
私は走って、和人さんの前から立ち去った。
ファーストキスと失恋を、一気に経験した夜だった。