*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



和人は全然私のこと責めないね……。


私の番号にかけて、『現在、この番号は使われておりません』のアナウンスが流れた時……どんな気持ちだったんだろう。


一時的な感情でやってしまったことだけど、相手の気持ちより自分のことしか考えてなくて。


謝っても謝りきれない。


「和人……携帯貸して。赤外線送信しておくね」


渡された携帯に私の新しい番号とアドレスを送信した。


「もうどんなに喧嘩しても、番号変えたりしないから。本当にごめんね」

「もういいよ。さっきからサクラ、謝ってばっかり」


だって……。時折、和人の黙り込む姿を見ると胸が痛む。


私には何でも言ってほしいよ……。


「帰り着いたら電話するね。明日早く迎えに来ていい?」

「うん! 早起きする! ていうか私も寝れないかも」


車から降りる時にまたキスをされて、名残惜しさを感じながら和人の車を見送った。



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