*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
自分の部屋に入った途端、その場に座り込む私。
なんて1日だったんだろう……? ドキドキとズキズキが混ざった変な気持ち。
机の上に置かれた水槽の中のスイミー。
リョウくん……いつもなら電話をくれる時間。だけど今日からはもう……。
和人とヨリを戻せて、仲直りできたのは死ぬほど嬉しいけど……。
リョウくんの優しさも絶対に忘れちゃダメだ。
「スイミー……スノーと同じように大切に育てるからね」
パラパラと餌を上から落として、スイミーを見つめた。
自然とまた涙が込み上げてきて……ポロポロと頬を伝う。
誰かが幸せになっている時に、誰かは……悲しんでる……泣いている。
これはどうしょうもないことだけど、私は幸せなほうだから胸が痛い。
リョウくんの気持ちには応えられなかったけど、スイミーだけは大切に育てるからね……。
本当にごめんね……。