*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「んっ……あっ」


酸欠になりかけて何度も顔を背けるけど、舌はすぐに追い掛けてきて唇を塞がれる。


そして左手がスカートの中に入ってきて、足に触れられただけでビクッと体が震えた。


その私の動きにピタッと和人も動作が止まる。


息が荒くなっている私。和人は私の唇を親指で触れて口を開いた。


「……どこか出かけようか」

「え?」


そう言って私から離れていく。


「どこ行きたい? サクラの行きたいところに連れて行くよ」


なんで……?


昨日からずっと感じてた違和感……和人はやっぱり……。


「和人……お願いだから前みたいに普通に接して?」


背を向けたままの和人に近づいて、後ろからギュッと抱きついた。



< 258 / 472 >

この作品をシェア

pagetop