*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「私、和人の彼女なのに気遣われるなんてヤダよ……」
依然みたいに。
イジワルで。
私の前でだけ子供のように笑う。
あんな和人に戻ってよ。
「……普通になんてできない」
「どうして?」
和人は私のまわされた手を掴んで、自分の左胸に手をあてる……。
ドキンドキンと和人の鼓動が、伝わってきた。
「サクラといるだけでこんなにドキドキして……泣きそうになるから」
本当に、今にも泣き出しそうな声で言うから、私の目にも涙がたまる。
背中におでこをくっつけて、今の正直な私の気持ちを伝えた。
「私なんて別れる前から電話でも、毎日ドキドキしてたよ」
好きなら当たり前の感情でしょ……?
「泣きたい時は泣けばいいじゃない。カッコ悪くないよ……私、どんな和人でも嫌いになんてならないから……」
だから……。
「我慢しないで、私のこと求めて」