*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「……サクラはさ、やっぱり猫みたい」
私の涙を拭ってくれた和人さんの指は温かかった。
「捨てられた猫みたいな目をして……。うちに連れて帰ろうかな」
「え?」
……どういう意味? 和人さんの顔を見上げると、ふわりと優しく笑ってくれた。
「背伸びしないで素のままのサクラでいてよ。ゆっくり大人になればいいんだから」
和人さんは私の背中に腕をまわすと、胸に引き寄せて優しく抱き締めてくれた。
目が見開いて、今の状況に戸惑う私。