*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「どうした? ……誘ってる?」
「うん」
「また失神したい?」
「うん」
………………………。
…………………。
「サクラ?」
腰にまわされた手が私の両肩を掴んで、体を離そうとする和人。
だけど強くしがみついて離れなかった。
「だって和人寂しそうなんだもん! 少しでも距離を縮めたい」
お願いだから……何でも話して?
和人は無意識だろうけど好きだからやっぱり気付くんだよ。
寂しそうな顔を見ると私も寂しいよ。不安になるよ。
「……あんまり言いたくないんだけど……」
「……私にも?」
「サクラだから言いたくない。でも気にするなら言う。自己嫌悪に陥ってるだけ」
……自己嫌悪?
「ほら。ここんとこずっとサクラの前で泣いてばっかりで、かっこ悪りーって……」
………へ?
「そんなことぉ!?」
「そんなことって……本気で俺は、落ち込んでるんだけど」