*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「私、リョウくんのこと好きなんだ」
…………………え。
「ええ!?」
真央が?リョウくんのこと!?全然気付かなかった!!ただ驚いて目を丸くしている私。
「リョウくんの気持ちは分かってたし、サクラも和人さんと微妙だったから。もしかしたら付き合うことになるかもって思ったら言えなくて……ごめんね」
うわ……あの花火大会の時。私とリョウくんが二人で屋台をまわっている姿……
真央はどんな気持ちで見ていたんだろう?
バイトも毎日二人で帰ってたし……
気持ちは和人にあったくせに……私、リョウくんだけじゃなくて、真央のことまで傷つけてたんだ。
「私も気付かなくてごめんね。立場的に微妙だから協力はできないけど……応援はするよ」
「うん! 傷心の今、狙ってやろうと思って! 頑張るね!」
真央は冗談っぽく笑い飛ばしてた。本当は複雑だっただろうな。きっと泣いた夜もあったに違いないのに……
強いね。そして優しい。
リョウくんも真央も大好きだから、うまくいってほしいけど……
これは二人の問題だから私は静かに見守ろう。