*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「夜ご飯食べてくるから遅くなるって家に電話して。今日、お祝いしよ?」
え?今日?今から?
和人は携帯を取り出して、知ってるお店を検索中で私は慌てて止める。
「ダメっ! 私、今日制服だもん!」
和人の気持ちは嬉しいけど制服でディナーなんて行きたくないよぉ!!
「……そうだよね。じゃあ日曜日でいい?」
「……うん。ありがと」
お祝いなんて……
いいのに。
私はただ、和人と過ごせたらそれだけでいいんだよ?
その夜。
家まで送ってもらう時に車の中で言われた。
「来年の18歳の誕生日は……一番におめでとうって言うから……」
「うん」
またひとつ約束が増えたね。
嬉しくて
幸せで
涙が出そう。
つないだ手から伝わる温もりで、心までポカポカになる。
「和人……好き」
「うん……早く一緒になりたいね」
〜〜っ!!どどどういう意味ですか!?心臓バクバクして死にそう!!
相変わらず不意打ちでドキドキさせるんだから。心臓が持たないよ……
本当に本気で大好きだよ。