*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「へぇ……これサクラが作ったの? すげー……」
見た目はあんまりよくないのに、和人はカップを手に持って誉めてくれた。
「おいしい?」
「うん。おいしい! サクラは食べないの?」
「食べる!」
ヴッ……でも生理が遅れているのを気にしてたら具合まで悪くなってきたような……
「顔色悪いよ?」
「ちょっとトイレ……」
つっ、つわり!?
マジで妊娠してたらどうしよう!?
だけどトイレに駆け込んで、そんな悩みは一気に解決。
トイレから出てきた私に、和人は心配そうに駆け寄ってきた。
「大丈夫? 薬は飲んだ?」
「……きた」
「え?」
「生理きたー!! よかったぁ!!」
………………………。
…………………。
「……は?」
嬉しさと安心感で満面の笑顔の私とは正反対に、和人はワケが分かんないって顔をしていた。