*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「安心したら体も楽になってきたぁ♪ ムース食べよっ?」
ソファーに座ってニコニコしながらムースを食べた。
「あまーい! うまーい! ねー和人……」
……て、あれ?
和人はため息をついて不機嫌そうな顔。
「……女の子って、そんなに妊娠してる可能性があるのって彼氏に言いにくい?」
「へ?」
「俺だから言いにくい?」
――あ。
私のバカ!和人が一番トラウマになってることじゃん!
「違うの! 言おうとしたけど、まだ1週間しか遅れてなかったし……ちゃんと分かってからと思って……」
「それでも話してよ。サクラが一人で不安になることないじゃん」
「……うん。ごめんね」
失敗したぁ……。絶対、和人のこと傷つけた。
「本当にごめんなさい……」
俯いて謝る私に、和人は頭をポンと優しく撫でてくれた。