*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
素直にお願いする私にビックリしたような表情。
そして優しく笑って首筋にキスを落としながら、リボンをほどいてくれた。
「和人……キス……」
自由になった手を首にまわしてキスを受け入れる体勢。顔が近づいてきた瞬間……
ゴンッ!!!!
「……っ!」
部屋中に響く鈍い音。思いっきり頭突きをしてやった。
顔を歪める和人。その隙にソファーからすり抜けて、座布団の上に座っているスノーを抱っこ。
ダッシュで寝室に入って、内側から鍵を閉めた。
「ふぅ……この部屋だけ、なぜか鍵がついてるんだよね」
「サクラ! 開けなさい!」
「ヤダ! いっつもスノーは締め出されて、私はいじめられてるんだからお返しだよ! ついでにガサ入れもしてやる!」
カチャカチャドアノブを回しても鍵がかかってるから和人は入ってこれないもんねーだっ。