*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



スノーをベッドにおろして私も座る。



どこから探してやろう……。ありきたりだけど、ベッドの下を覗き込む。



「え……」



思わず二度見して立ち上がる。うわ……見ちゃいけないもの見てしまったかも……



その時、扉がカチャリと音を立てて開いた。



「この部屋、鍵がついてたんだ……知らなかった」



冷静に和人が扉を見ながら部屋に入ってきた。



「わわわ? なんで!? どうやって鍵、開けたの!?」


「ほら、これ簡易の鍵だからここの溝に100円玉を差し込んで回せば、簡単に開くよ」


「へぇ。和人すごーい!!」



パチパチと笑顔で手を叩く私を和人はしらけた目で見てくる。


………………………。


うっ……私、もしかしてピンチ?



「さすがに無防備状態での頭突きは痛かったんだけど?」


「えへへ……」



…………………………。
…………………。



「わーん! ごめんなさいっ!!」



またリビングに逃げようとする私は簡単に和人に捕まってしまう。抱きかかえられてベッドの上に寝かされた。





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