*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「サクラは無防備じゃないから痛くないよ。頭突きでおあいこね?」
「やぁ……和人ごめん……」
ごめんね
疑ってごめん
私、バカだ……
和人が必死に隠そうとしてたものは……
「……サクラ?」
私の目からは大粒の涙が零れて、何度も和人に謝った。
「そんなに泣かなくても……冗談だよ?」
「うっ……ごめ……」
突然、涙を流す私を和人は抱き起こして、強く抱き締めてくれた。
「もしかして……見た?」
コクンと頷く私。
ベッドの下に隠すように置かれたもの。
――私への“プレゼント。”
「見つかったかぁ。ディナーの時に渡すつもりだったけどいいや。開けて」
そう言ってベッドの下から、ブランドのロゴが入った小さな紙袋を私に手渡してきた。
「……ありがとう」