*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



車の中から黄色いひまわりが辺り一面に広がっていて、まるで太陽が私たちを見ているようだった。



「すごーい! 9月なのにまだ咲いてるんだね!」


「一部はしょんぼりしてるけど」



ぷっ……確かに所々のひまわりは時期が過ぎたのか、顔が下を向いていたけどなんだか、かわいかった。



「ひまわりの花言葉知ってる?」



ハザードをつけて、車を停車させて二人でひまわり畑を見ている時に和人が聞いてきた。



「えっと……あこがれだっけ?」


「うん。熱愛、愛慕、光輝とか……なんかサクラっぽくない?」


「本当だぁ」



和人みたいな人に最初は憧れて


どんどん好きになって


強く愛しあって、愛し慕う。



まさに私だ。


ひまわりってそんなに意識したことないけど、私って夏生まれだし



勝手に自分の花を見つけちゃった。





< 298 / 472 >

この作品をシェア

pagetop