*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



久しぶりに訪れた和人さんのマンション。


二人の帰りを待ち受けていたように、玄関マットの上では丸くなって寝ているスノーの姿があった。


「珍しい。こんな寒い日はいつもベッドの中なのに」

「寒いところが好きなんじゃない?」

「猫なのに?」

「私は好きだよ。私とスノーは似てるんでしょ?」


目を覚まして、あくびをするスノーを抱き上げて、頬擦りをした。心も体も暖かくしてくれたあなたが大好き。


またひとつ、雪の日に私たちの記念日が増えた……ね。




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