*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
どうにかハンバーグも完成。テーブルの上に料理をセッティング。
そして予約していたバースデーケーキの箱を開けた瞬間……二人でそのケーキを見て固まる。
ケーキに書かれた文字。
【和人ちゃん お誕生日おめでとう】
「あはは! ごめーん!! 私、名前だけ言って年齢は言わなかったぁ!!」
「俺、24なんですけどっ!」
二人して笑い転げた。和人ちゃんって……あまりにおかしくて涙が出てきたよ。
「これ写メ撮ろう。デジカメがいいかな」
和人は滅多に見られないバースデーケーキの写真を撮っていた。
さっきから、私ね
和人を見ては思うことがあるんだ。
「和人ってすごいよね」
「何が?」
椅子に座ってグラスにお茶を注ぎながら和人のバースデーケーキを見つめた。
「和人が私に言ってくれたでしょ。生まれてきてくれてありがとうって」
私が穏やかにこの言葉を口にすると和人も椅子に座ってくれた。