*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「私、朝から何度も言おうとしてるのに、いざ口にしようとしたら言えないの」
すっごく嬉しかったから同じように伝えたいのに、恥ずかしくて伝えられないのが、もどかしいよ……
「あの言葉は和人だから言えたんだと思う。だから私は私の言葉で伝えたくて……」
「うん……何?」
優しく見つめられて心臓バクバク。
顔を見て言うより、くっついたほうが言える気がして座っている和人の横に立ってギュッと首に腕をまわした。
「……出会ってくれてありがとう」
ん?これ誕生日と関係ない?
「待って! まだある! 好きになってくれてありがとう。好きでいてくれてありがとう」
柔らかな髪に頬をくっつけて目を閉じた。あともうひとつ……毎日のように言わなきゃ気がすまない言葉……
「好き……こんなに人を好きになったの初めて。好きって幸せな感情を教えてくれてありがとう」