*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
会ってもらいたい人?誰だろ?何度聞いても教えてくれないし、ドキドキしながら放課後真央の後についていく。
「マックで待ち合わせ?」
「うん。あ、来た来た!」
駅前のマックの入り口で立っていると、タイミングよく現れたチャリに乗った人は……
「リョウくん?」
リョウくんだった。
会ってもらいたい人ってリョウくん?なんで?
私がキョトンとしているとリョウくんも少し困惑気味。真央一人だけ笑顔で口にした言葉。
「私の彼氏」
――えっ。
「……どうも」
ええ━━━━━━━━━━━━━━━!!!!
リョウくんもなんだか照れ隠しするように、他人行儀な挨拶してくるしっ。
真央の彼氏がリョウくんって……
「なななんで教えてくれなかったの!? 嬉しいけどっ!!」
満面の笑みでバシバシとリョウくんと真央を叩く私。テンションあがって手加減できなかった。