*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



まだあの二人一緒かなぁ?だけど家に帰り着いても電話中かもしれないと思うと……かけるタイミングが分からない。



「明日でいっか!」




我慢して我慢して翌朝。


真央の机に座って話を聞かせてもらおうとスタンバっていたのに……




「なんで教えてくれないのぉ?」


「秘密だよ。大切にしたい思い出は二人だけのものにしたいじゃん」



……ああ、分かる。


言いたいけど自分だけに留めておきたい言葉は真央にさえ私も話してない。



「そっかぁ。言えないってことはそれだけ幸せな告白だったんだね!」


「うん、私が押しまくったんだけどね。最終的にはリョウくんから」



リョウくんの話をする時の真央はかわいいなぁ。真央が幸せなら、私はそれだけで幸せ。



二人でニコニコ幸せに浸っていると、同じクラスの萌ちゃんが声をかけてきた。



「ねぇ! 土曜日の夜、遊ばない?」


「夜から!?」


「レイトショーの映画のチケットあるんだけど行く人いなくてさぁ……」



土曜日の夜……



映画のレイトショー……




この口実で和人のマンションに初お泊まりできちゃうんじゃない!?





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