*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
ああ……もう素直に本当のこと言って謝るしかないや。
目の前につけられた和人の車に恐る恐る乗り込んで和人を見た。
「心配かけてごめんね……」
「……具合は?」
「もう平気」
車の中で交わした言葉はそれだけ。いつもと違う空気に話し掛けられなかった。
うぅ……気まずいよ……
怒るなら怒ってくれたほうが謝れるのにぃ。
無言のままエレベーターに乗る。手もつないでくれない。
俯いたまま和人の後ろを歩いて行く。ヤバイ……泣きそう。沈黙に耐えられなくなって重い口を開いた。
「……和人、あの……」
言い掛けた言葉は途切れた。玄関の前に来たところで突然手首を掴まれて、強引に部屋に押し込まれたから。