*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「お風呂入って。体が冷えてる」
そんなのどうでもいい……
風邪ひいても今はこうしてたくて……
「和人……嫌いにならないで……」
「誰がそんなこと言った?」
ため息まじりに言われて頭を優しく撫でられた。
抱えられるように脱衣所に連れて行かれて、湯船にお湯をためてくれた。
その間もずっと後ろから和人にしがみつくように抱きついて離れなかった。
「……そんなに怯えなくていいじゃん。寒くて震えてるの? 俺が怖い?」
「……捨てられるのが……怖い……」
だってさっきから優しく接してくれていても
言葉では一言も私に気持ちを伝えてくれてない。
安心できなくて不安になって、怖くて体が震える。