*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「捨てられるようなことしたわけ?」
「分かんない……」
分かんないけど……
自分がされたら嫌だって思うことは確実にしてる。
「ごめ……」
「もういい」
まわしていた手はほどかれて和人の言葉にかたまる。ヤダ……別れたくない……
泣きながら和人を見上げると、指で涙を拭いてくれた。
「何かあってもサクラを手放す気なんてないよ」
「ほ……本当……?」
「本当」
いつもみたいに優しく笑ってくれて、さらに涙が溢れて抱きついた。
「一緒に入る?」
「うん……」
いつもなら恥ずかしいから絶対ヤダって言うけど
さっきみたいに拒否ったら何かあったみたいに見えるから小さく頷いた。