*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「和人、昨日寝てないんでしょ? 寝ていいよ」


「でもサクラは寝れないでしょ」


「大丈夫、一緒に寝る」




なんでかな……


手放す気なんてないって言われても


和人に心配かけて嫌な思いさせてしまって申し訳なくて 


いつもみたいに素の自分で振る舞えなかった。



そんな私を和人は困ったように見てたけど……



どうしょうもなかった。私を気にする和人を無理やり夕方までベッドに横になってもらった。




「6時だから帰るね」


「送るからもう少しいれば?」


「歩いて帰れるからいいよ。じゃあね」




ただ……私は和人に嫌われたくなくて、離れたくなくてしたことなのに



何がいけなかったの?




夜、電話がこないから私からかけたら



電源は切られていた。




手放す気はないって……あんなふうに言わないと私が帰らないから?



本当は私のこと許せなかった?





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