*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「サクラ、起きて。送るから帰るよ」
「ん……」
いつの間にかベッドでスノーと寝ていた私。
日は暮れて電気がつけられた寝室。目の前にはスーツを着た和人がいた。
「……何時?」
「8時。家に連絡は?」
「今からする。一人で帰るから大丈夫」
ダメだ。
和人の顔を見ただけで泣きそう。
電話に出てくれなくても、毎日和人に会いに来るからいいもんなんて……合鍵を持っている間だけ。
返してって言われたらおしまいなのに……。
起き上がって乱れた髪を整えてベッドから立ち上がろうした瞬間、和人に腕を掴まれる。
「本当に……前回の俺みたい」
「え?」