*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「今日はやめるけど俺だって男だから。好きな女といて、いつまでも手を出さないなんて思わないでよ」


そう言って、体を起こして私から離れてソファーに座りなおした。


――“好きな女”。


私のこときちんと彼女として、女として見てくれてるんだ。ビックリしたけど、和人の意外な一面を見れて嬉しい。


「私もだよ。私から抱きついちゃう時って、言葉だけじゃ足りないの……」


うまく言葉で表現できない。ありきたりな言葉になっちゃうけど。


「和人のこと、好きで好きでたまらなくて、触れたくなるの……。だから和人が私に対して、そんなふうに思ってくれてたの嬉しい」



どうせなら。

もっと見せてほしいよ。


私にしか見せないような顔。



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