*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
ハートの日
「サクラ……聞きたいことがあるんだけど……」
「何?」
学校の教室。
真央が真剣に悩んだ顔で聞いてくるから、私も真面目な顔になる。
「初めてのエッチって痛かった?」
…………………………。
…………は、はい?
「うん。超痛い」
「そっかぁー……」
私の言葉を聞いてうなだれる真央。まさか……
「リョウくんに求められたの!?」
「ていうか、いい雰囲気になったけど私が拒否った」
なんでぇ!?ため息をつきながら携帯を取り出す真央に私は身を乗り出す。
「今日は止めれけど次は止めないって……俺のものにするって言われて、今リョウくんのこと避けまくってんの!」
そう言って見せてくれたのは、リョウくんの不在着信がズラリと並んだ携帯。
「なんで避けるの? 好きならいいじゃん! リョウくんなら優しくしてくれるよ」
「私、見栄はって経験あるって嘘ついちゃって。嘘ばれたくないし……どうしよう」
うわぁ……なんでまたそんな嘘を……