*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
優しくて、熱くて。
ドキドキが止まらない初めての感覚。初めての私に気を遣って、時間をかけて緊張をほぐしてくれた。
それでもやっぱり痛くて。目をギュッと強く閉じて、枕を掴む。
「サクラ。俺の目、見て?」
言われた通りに目を開けて、和人の目を見る。ちょっとだけ余裕のない表情に胸がキュンとなる。
「俺にしがみついていいから。ゆっくり息吐いて」
「うん」
首に腕をまわして強くしがみつく。ゆっくり息を吐くけど、動くたびに体に力が入って、爪をたててしまう。
一瞬眉をよせて歪んだ表情になる和人。
「ごめっ……」
「何が?」
私を安心させるように、優しく笑ってくれるから私も笑う。
そしてそのまま、目を閉じた。