*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「で、三つだけ約束を守ってほしいんだ」


「はい」


「私は家内にも手はあげたことない。サクラも大切に育ててきた娘だから手だけはあげないで泣かせたりしないでほしい」



いつの間にか真面目な顔で話すお父さん。思わず真剣に聞き入ってしまった。



「二つ目は何かあったら相談に来なさい。家族になるんだから。三つ目はいつでも遊びにおいで。ちょっと早いけど結婚を考えてるなら、この三つだけは頭に入れててほしいんだ」


「お父さん……」




ずっと言うつもりだった言葉は……私にとっては、とても愛情を感じるもので……



お父さんのこと、バカにしてたけど私のこときちんと愛してくれていて



涙が込み上げてきた。




「約束します。絶対にサクラさんを幸せにします」



隣に座っている和人も


きちんとお父さんを見据えてハッキリと言ってくれて



さらに涙が溢れた……




ありがとう


お父さん


ありがとう


和人




二人とも





私の大好きで大切な人です――……





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