*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「また挨拶にお伺いさせて頂く時までサクラさんにふさわしいか見極めて下さい。今日はありがとうございました」


「うちのバカ娘のほうがふさわしいか心配だよ! サクラ! 捨てられないように頑張れよ!」


「分かってるよ!!」




むかつく!!だけど本当のことなんだよ。和人はうちの親に気に入ってもらえたけど私はどうなんだろ?



挨拶は三時には終わった。せっかくの日曜だから私は和人と一緒に和人のマンションへとタクシーで向かった。



「ありがとね。緊張した?」


「うん、でもいいお父さんじゃん。うまくやれそう」



和人は気が楽になったのか機嫌がよくて、タクシーの中でも手をつないでくれた。



「指輪……してくれてるんだ」


「うん……できるだけつけておきたいの」




和人は嬉しそうに指輪を見つめて私の指にキスをして優しく微笑んだ。




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