*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
マンションに着くとソファーに座り込む和人。
私はコップにお茶を注いで和人に手渡した。
「ありがとう」
「私もさ、和人の家に挨拶行ったほうがいいよね?」
「サクラはいいんじゃない? 結婚前でもサクラなら気に入ってくれるよ」
いやいやいや……
本音は行きたくないけど、いつかは行かなきゃいけないなら早く挨拶しておきたいし。
「俺が選んだ女なら認めてくれるよ。会っておきたいなら電話しとくよ?」
「うん……行く。和人も頑張ってくれたから」
ギュッと腕に抱きついて肩に寄り添った。
「お父さんとお母さんってどんな人?」
「前も話したけどかなりの自由人間。家にほとんどいないし、自分の趣味に走ってる」
「想像つかなーい! あ、妹のサキちゃんにも会いたいっ」
「俺も甥っ子に会いたいし、同じ日に来れるようにセッティングしとくね」
うんうん。甥っ子ちゃんがいたら場も和みそうだし♪
それまでに挨拶と敬語とお箸の持ち方の特訓だっ!