*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



キスと甘い言葉の繰り返し。



幸せな時間を過ごして、帰る時間になった時。ふと目に入ったスノーのお茶碗。



「あれ? スノーご飯残してるよ?」


「うん……最近缶詰めあげてたからキャットフードが嫌になったのかな」



そうかぁ。缶詰めのほうが好きだもんね。


窓際で私のあげた座布団の上で寝ているスノーを優しく撫でた。



「好き嫌いしないできちんと食べなきゃダメだよ」




スノーのSOSはこの時から始まっていたのに……



私は気にも止めてあげられなくて……




後からものすごく後悔した。




スノーの命は砂時計のようにサラサラと零れ落ちて




余命のカウントダウンは始まっていた。







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