*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
二人の会話を黙って聞いていたら、サキちゃんは私を見て笑う。
「和人の言うとおり、本当にサクラちゃんは猫みたい」
「へ? 猫?」
「借りてきた猫みたいにおとなしいから」
ぷっ!!
そういう意味ですかっ!!
「いつもはうるさいんです! 今日は緊張していてっ!!」
「私には気は遣わないでね。仲良くしよう? 和人のことよろしくね」
わぁ……嬉しい……
「はい!」
優しいお姉ちゃんができた気分だよぉ。結婚しても小姑問題はなさそう。よかったぁ……
「にゃんにゃんが吐いたぁ!」
ずっと目を離していた健太くんの叫び声。驚いて慌てて駆け寄るとスノーは苦しそうに嘔吐を繰り返していた。