*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「……和人、今日泊まってもいいかな。お母さんにもスノーのことは話してあるから。できるだけ一緒にいたいの」
「……いいよ」
私が卒業したら
結婚して
和人とスノーと三人で暮らせる。
そう思っていたのに……
こんな形で初めて三人で一緒に夜を過ごすことになるなんて……
思ってもみなかった。
ベッドの中央に寝かせて、毛布は重そうで嫌がるから私のマフラーをかけてあげた。
涙を流す私にスノーはたくさん甘えてきた。膝の上に顔をのせてきて大きな目で見上げてくる。
まるで泣かないでって言ってくれているみたい。
「スノー……何か欲しいものある……?」
もっと大好きな缶詰め食べさせてあげればよかった。
今はもう……スポイトで流動食を流し込んであげるしかできない……