*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「和人、持って」
「一体何を……」
和人が立ち上がってサキちゃんからカゴを受け取るとその中から聞こえてくるのは鳴き声。
私もカゴの中を覗くと、まだ生まれたばかりの小さな小さな3匹の子猫たち。
「え……この子たちどうしたんですか?」
「お友達の家の猫が赤ちゃんを生んで里親を探してたから。うちでも一匹引き取ることにしたの。お母さんも飼いたいって言うから」
お母さんも?
でもなんで3匹……?
「和人たちも引き取らない?」
お母さんの言葉にドキッとした。だって私はもう……
小さな子猫の中にはスノーと同じ黒い毛並みの子もいて……
「似てるね……」
「うん」
和人は迷わず黒猫を抱き上げて、私の手にのせてきた。